『イギリスセミナー』
(1996年執筆)
参加時期:1996年2月16日~3月20日
緑に囲まれた落ち着いた街キール。キール大学まで迎えに来てくれたホストファミリーは両親と子供3人でした。そこに外大の友人と2人でホームステイしました。外大の友達とは、日本人同士ということもあり、“No Japanese. Only English.”の環境をつくってお互いに高め合いました。
キール大学での授業時間は60分で、1日3つの授業があり、夜にはfilm showなどがありました。授業はレクチャーとディスカッションが中心で、内容はイギリスの文学(シェイクスピアやブロンテ姉妹など)、宗教、教育制度、そしてビートルズについてでした。なかでも私が興味をもったのは、「イギリスの教育制度」についてで、そこでの勉強を活かして、最近ではごく限られた地域にしか残っていないと言われているeleven-plusについて調べ、日本の教育制度と比較し、プレゼンテーションをしました。
また、1週間に1~2回、one day tripがあり、大聖堂ヨーク・ミンスターやシェイクスピアの生家があるストラトフォード・アポン・エイヴォン、大学都市オックスフォードなどを訪問し、イギリスを満喫しました。イギリスセミナーで良かったと思ったのは、“バディ”と呼ばれるキール大学の学生が私達一人ひとりに付き、学校生活の相談相手になってくれたことです。刺激ある生活が送れたのもバディのおかげだと思っています。
キール大学での3週間の語学研修後、エジンバラ、パース、ロンドンへの9日間の研修旅行に出かけました。なかでも特に大英博物館とハイドパークが印象的でした。大英博物館には1日中いたのですが、魅力あふれるものばかりで、全てまわることはできませんでした。そして日曜日のハイドパークでは、自由にスピーチできる場が設けられていて、何人かの人が自分の言いたいことをスピーチしている光景を目にすることができました。宗教や教育、政治への不満、結婚、男と女についてなど様々なトピックでスピーチをしており、日曜日のハイドパークは大変興味深いものでした。